INTERVIEW

ヒューマンケアイノベーション部門 / 博士後期課程 2年

秦嶺

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伝統的な医学研究の強みを求めて姉妹校からの留学

日本の人工知能の研究、特にインテリジェントロボットの研究は世界をリードしているとおもいます。また日本では産業と学術研究が緊密に統合されていて、科学研究成果の技術への転換が迅速です。中国では、人工知能研究へ多くの投資がなされていますが、この分野での日本は中国にとって重要な先行者です。中国での私の出身学部・大学院はそれぞれ違いますが、どちらも岡山大学の姉妹校であるため、岡山大学に親しみをもっていました。特に岡山大学は医学研究において伝統的な強みを持っています。私は入学する前から指導教員である吉葉先生の研究にとても興味を持っていて、特に科学技術の歴史学的分析手法について関心があり、岡山大学への入学を決めました。

留学生という立場から見知らぬ国に行くと、異文化の影響で強い違和感を覚え、精神的鬱病や肉体的な不快感を感じることもあります。この種の認知的、感情的、行動的に調整されていない精神的行動の経験は、異文化ショックです。私はそのような問題に遭遇する可能性があるのではないかと不安がありました。特に、異国で何年もの研究生活をしなければならない場合、文化への適応、海外での孤独、外国語学習の難しさなどという不安もありました。私の場合は交通ルールなどで戸惑いがあったり、生活のスピード感などにはこれまでの生活とは違う感覚がありました。そのような環境の中でも、大学の研究科の年末の忘年会に初めて参加したときに体験したことで、日本の大学の同じ学科の研究者同士の友情をよりよく理解することができました。
留学中、私は積極的に学術交流活動に参加していきたいと思います。研究の視野を広げ、進歩的なアイデアを吸収し、高度なテクノロジーを学びたいと思います。日本の高度な医療技術と知識、特に人工知能技術の社会への応用に関して研究していきたいと思います。

現在の研究テーマについて

中国と日本は隣国であり、東洋文化の伝統の影響を受け、科学技術史の研究において多くの類似点を持っていますが、国の条件が異なるため、多くの違いもあります。
中国と日本は、アジアの2つの主要な経済大国として、ますます深刻な高齢化問題に直面しています。中国も日本も国民の健康を非常に重視して、健康な国を築くという方針を提唱するという同じ目標を持っています。日本の養護施設、リハビリセンターは全体的なレベルが高く、環境建設から看護師や技術者まで、システムが完成されています。
現在、中国と日本の人口問題はますます深刻となる一方です。2017年の日本の高齢化率は27.7%となっており、国連の定義する超高齢社会になっています。深刻な人口問題がより深刻な人手不足問題を引き起こして、特に、医療人材不足問題に関する諸問題を解決する必要があります。
そのような状況の中で、私は中国と日本の医療システムの中で、人工知能技術が導入され活用されてきた歴史を比較し、科学技術史の視点から考察する研究をしています。都市部と農村部の医療システムについて、文献資料調査や現地調査を実施し、比較検討したいと思っています。研究を通して、現在日本や中国が直面している医療資源不足などの課題に対する解決策の導出につながればと期待しています。

これから入学を考えている方々へのメッセージ

岡山大学は「研究大学強化促進事業選定機関」で、「スーパーグローバル大学事業」の実施校です。また大学病院は、文部科学省・厚生労働省の「革新的医療技術創出拠点」となっている機関であり、研究・教育・臨床の拠点事業を有する9大学の1つです。環境理工学部と工学部の再編が発表されて、2021年4月に中国四国地域最大規模の新生「工学部」が設置される予定です。
医工連携・文理融合が進んだ大学なので、関連した知識を学びたいのであれば、岡山大学が最適と思います。