INTERVIEW

ヒューマンケアイノベーション部門 / 博士後期課程 2年

岡崎 瑞生

トップページ   学生の声   今まで知りえなかった知見と学問の扉を開く日々

今まで知りえなかった知見と学問の扉を開く日々

博士後期課程で超高齢者について研究したいと考えていた時に、岡山大学にヘルスシステム統合科学研究科が新設されたことを知りました。自分が研究したいテーマを指導していただけるのではないかと思い、本村先生の研究室を訪ねました。研究室はたくさんの本が壁一面に、研究室いっぱいに並べられていて、人文学研究の奥深さを感じました。研究室訪問で先生が私の研究したいことを理解してくださり、指導していただきたいと思い受験しました。「ヘルスシステム統合科学研究科」という新しい学問体系の中で、より広く深く研究活動ができるのではないかと思い、こちらの研究科に入学させていただくことにしました。 人文学という、今まで触れたことのない学問領域で日々新しい発見があります。特にゼミ(演習)では、読んだことのない資料や聞いたことのない人名、あるいは読んだことがあるけれどもよく知らなかった書物や作者について深く研究している人々に出会うことができ、自分の専門分野である看護という世界では知りえなかったことや考える事がなかったことなどをたくさん経験しています。それらの経験を通して、医療という広くて深いと思っていた世界にとどまらない、もっと広くてもっと深い世界があるということを体験しています。 また、ゼミで先生からたくさんの言葉をもらいます。学問とは何か、学ぶとはどういうことか、何のために研究するのか、などなど忘れられないたくさんの言葉があります。また、専門分野も様々で、学部生から研究生、科目履修生、放送大学の学生、博士課程の学生まで年齢層も様々な学生との切磋琢磨する日々がとても楽しく、忘れられない日々となっています。 滋賀県という岡山から遠く離れた土地で仕事をしているため、通学について少し心配でしたが、いざ通うとなると問題はありませんでした。

現在の研究テーマについて

ADL・QOLを維持して生活しておられる超高齢者がどのように生きてこられたのか、健やかに老いるとはどういうことかを研究しています。医療介護の現場で、超高齢でありながら認知機能やADLを維持して生活しておられる超高齢者の方にお会いすることが度々あり、虚弱な方とそうでない方とは何が違うのかと思うようになりました。長寿の因子は様々ありますが、長い人生の中で培った生活の仕方や受けてきた教育、触れてきた文化の中に、健やかに老いる要素があったのではないかと考え、研究したいと思いました。

これから入学を考えている方々へのメッセージ

ヘルスシステム統合科学研究科では、多種多様な専門分野の方々との交流や意見交換を通して研究についての知見が広がり、自分自身の研究活動に対する意欲も向上します。大きな学問体系の中で、自分の専門分野がどのように社会に貢献できるかを考えることもできました。本研究科には、自分が知らなかった学問の世界の扉を開くきっかけがあると思います。