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概要・目的・特徴

「リビングラボ」には「Living」(生活空間)の「Labo」(研究室)という意味があります。リビングラボは生活に関わるサービスや商品の開発プロセスに地域住民等のエンドユーザーを企画段階から巻き込み、実際に事業化を目指すことで、継続的に企業とエンドユーザーとの「共創」を図る取り組みです。リビングラボはヨーロッパを中心に世界中で開催されており、わが国でも先駆的な自治体や企業、大学等による取り組みが始まっています。

岡山リビングラボの背景

ヘルスケア分野を含む地域住民等の生活課題を解決する新たなサービス・商品については、国・自治体が事業化を支援するという流れが、日本を問わず世界的に大きな流れとなっています。しかし、事業者側において事業アイデアそのものが出にくい、あるいは事業アイデアがあっても事業化につながりにくいという課題が存在していることも事実です。
その一方で、利用者側においても、サービス・商品の利活用に向けた行動変容が起こりにくいという課題も存在します。
そのため、新たなサービス・商品を創出するには、利用者を含む多様な関係者が参加するオープン・イノベーションの仕組みが必要と認識いたしました。

そこで、岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科及び研究推進機構では、革新的なサービス・商品の創出支援を通じて、地域住民や企業従業員の方々の健康や生活全般に関わる課題を解決することを目的とし、2019年10月から「岡山リビングラボ」を開始することにいたしました。「岡山リビングラボ」が、地域住民、大学関係者(学生・研究者)、自治体、企業(大企業、地元企業、ベンチャー企業)等のさまざまな主体が集まってサービスや商品の事業アイディア・プランを検討するオープンイノベーションのプラットフォームとなり、異分野の組み合わせによるイノベーションの創出を図ります。

岡山リビングラボの特徴

  • 研究・教育の一環、およびSDGsの達成に向けた取り組みの一貫として、岡山大学が主体的に実施することで継続性を担保。大学の取り組みとしては、全国的にも極めて少数。リビングラボの取り組みは中国地域初です。
  • ヘルスケア/生活関連分野のイノベーションを実現する「多様性」と異分野を融合させる「コーディネイト機能」を保有
  • 事業創出に向け、「起業人材育成」、「事業アイデア創出」、「メンターによる事業化支援」という3段階の取り組みを、学内外の組織と連携することで実施し、地域におけるオープン・イノベーション・プラットフォーム/エコシステムを構築
  • 「大手企業の新規事業分野での事業創出、既存サービス・商品の高付加価値化」、「地域社会、医療現場、患者等の課題解決」、「大学の研究シーズの社会実装」につながる3種類のワークショップを実施。大企業との連携によるワークショップは、その後の事業化に際しての大手企業との連携を想定した「コーポレート・アクセラレーター」的取り組みを実施
  • 岡山県外のオープン・イノベーション関連組織、自治体等との広域連携を実現、連携範囲を拡大中。岡山リビングラボ事業の他地域展開、広域地域からの岡山リビングラボへの参加、他地域でのビジネスコンテストへの参加等を予定しています