ソーシャルイノベーション論分野

イノベーションは、もともと均衡状態にある市場の創造的破壊を通じた付加価値の爆発的増大と、それによる富の再配分パタンの変化を意味する。特に技術革新がそのきっかけとして、これまで集中的な調査研究の対象とされてきた。しかし過去に技術革新の外部性として、地域から地球規模に至る様々なレベルで、環境問題や社会的格差・不均衡が解消・是正されることがなかったばかりか、それが拡大傾向にあったとすら言える。そうした問題関心から様々な基礎ディシプリンに依拠しつつ、現実的課題を発見し解決の糸口を見出そうとするのが、この学際的研究分野の特徴である。