INTERVIEW

ヒューマンケアイノベーション部門 / 博士後期課程 2年

林卓俊

トップページ   学生の声   異文化交流の架け橋となるために

異文化交流の架け橋となるために

岡山大学は、国際化に力を入れて、交換留学などの取り組みへの支援も充実しています。私は中国の東北大学の修士課程に進学しましたが、在学中に岡山大学の先生が入試説明会を行い、その時、岡山大学と岡山に関する情報を紹介いただき、非常に興味をもち、交換留学のコースで岡山大学に入学しました。日本へ来た後、研究室の雰囲気がよくて、先生たちもとても親切でした。指導教員と授業の水準が高く、様々なことを学びました。また、私の専門分野は日本の文化、日本の思想ですので、日本で研究を続けたいと考えました。そして、ヘルスシステム統合科学研究科は医工連携・文理融合を特徴とする研究科ですので、自分の視野を広げることができると思い、ヘルスシステム統合科学研究科の博士後期課程に進学しました。 現在、日本だけではなく、中国も高齢化社会を迎え、様々な新しい課題に直面しています。諸課題を解決するために、科学技術の発展はもちろん非常に重要ですが、人の価値観、人の考え方に関する研究も無視することができません。ヘルスシステム統合科学研究科は医療系・工学系、人文社会科学系などいろいろな授業があり、演習や病院実習を通して現場の課題を発見し、解決策を探すことを体験することができます。また、医工連携・文理融合を特徴とする研究科において、自分の所属する分野以外の学生との接点を持つ機会もあり、自分の視野を広げることができます。
入学する前には、私は留学生なので、やはり日本の生活と日本での研究のやり方に慣れるかどうか不安でした。例えば、日本へ来た後、どんな手続きが必要するか?日本の大学の授業はどのようなかたちなのかなどいろいろな分からないことが不安でした。しかし、入学した後、先生たちと研究室の皆様がとても親切で、いろいろなことを教えていただき、大変お世話になりました。大学院の生活にも早く慣れて、徐々に不安が解消されました。日本の留学生活において、困る時があった時、先生たちと研究室の学生同士はいろいろなころを教えていただき、大変お世話になったことは忘れられない思い出です。 ヘルスシステム統合科学は超高齢社会における諸問題を広い視野から統合的に把握・研究する専門ですので、将来私は日本、中国の医療や介護の現場の諸問題を探して、解決するアイディアを提出するために、大学教員になり、研究を続けたいと考えております。また、日本と中国との国際交流・異文化交流を促進するため、日中友好に役立つ人になりたいと考えております。

現在の研究テーマについて

今は江戸時代における重要な思想家の一人である荻生徂徠の学派の人々の死生観を研究テーマとしています。特に徂徠学派の儒学者である服部南郭に焦点をあてて、南郭の著作『南郭先生文集』、『南郭先生燈下書』、『郭注荘子』などの一次資料を研究しています。研究のきっかけは、日本は中国と友好関係にある身近な隣国ですので、ずっと日本の文化に興味を持っていたことです。古くから日本と中国は思想・文化の交流が盛んでした。日本において、中国思想がいかに受容し、変化したかという点に関心を抱き、日本における死生観の形成過程を解明しようとしています。さらにこの研究を通して、日本の医療や介護の現場に生じた課題を解決するために励んでいます。

これから入学を考えている方々へのメッセージ

岡山大学は、国際化に力を入れて、交換留学などの取り組みへの支援も充実しています。ヘルスシステム統合科学研究科は理工連携・文理融合を特徴として、自分の分野以外の学生との接点を持ちやすく、自分の視野を広げることができます。勉強の雰囲気がよくて、先生と学生同士が親切です。勉強と生活に素晴らしい場所です。