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バイオ・創薬部門分子細胞工学分野

高親和性抗体の産生機構の解明

抗体の親和性成熟では、特定の抗原により活性化されたB細胞の可変部に、体細胞高頻度突然変異(SHM)が導入され、生じた変異抗体の中から標的抗原に対して親和性が向上したクローンが選択されます。私たちの研究目標は、この抗体の親和性成熟と呼ばれる高親和性抗体産生B細胞の選択機構や、自然変異の100万倍の頻度と見積もられているSHMの機構の解明です。SHMは、活性化B細胞の抗体遺伝子の可変部領域のみに起こる特異な現象であり、その異常はゲノムの不安定化に伴って発生する疾患にも関連があります。私たちはスプライシング因子Serine arginine-rich splicing factor 1 (SRSF1)のスプライシングバリアントSRSF1-3がSHMに関与することを発見し、SRSF1-3の構造と機能の解析から、SHMの制御機構の解明を進めています。

研究室データ

バイオ・創薬部門 分子細胞工学分野
准教授 金山 直樹