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バイオ・創薬部門細胞機能設計学分野

濾胞樹状細胞による抗体応答の制御機構の解明

生体内に侵入した病原体やがん細胞の排除には、リンパ球の一種であるB細胞より産生される抗体が重要な役割を担う。B細胞は抗原を認識し活性化すると、濾胞樹状細胞(FDC)の制御のもとリンパ組織に胚中心と呼ばれる特殊な微小構造を形成し、抗体の機能向上を行ったのちに抗体産生細胞や二次応答に重要な記憶細胞へと分化する。我々は、抗体産生機構を人為的に制御できる技術開発を目指し、胚中心での反応の制御に中心的な役割を担うFDCの機能解明を行なっている。これまでに、世界で初めてマウスFDC株を樹立した。FL-Yを利用した細胞培養技術は、胚中心内での複雑な細胞間相互作用を再現できるため、細胞培養系を用いたFDCの機能解析を可能としました。これまでに、生体内の抗体産生機構の制御機構にアプローチし、FDCによる高機能なB細胞クローンの選択機構を解明するとともにFDCとB細胞との細胞間相互作用を分子レベルで明らかとしてきました。さらに、FDCのB細胞の機能調節以外の新たな機能の発見にも繋がっています。

研究室データ

バイオ・創薬部門 細胞機能設計学分野
教授 德光 浩
助教 曲 正樹

助教 大塚 里美

http://www.okayama-u.ac.jp/user/saibou/