Research

トップページ   研究   CT透視ガイド下針穿刺ロボットZerobotRの開発

医療機器医用材料部門インタフェースシステム学分野

CT透視ガイド下針穿刺ロボットZerobotRの開発

近年では、医療用に作られた専用の針を刺すだけでがんの検査や治療をする手技が広く行われるようになってきました。従来の手術に比べ、針が通るだけの傷ですむので、患者さんへの負担も小さく非常に有用です。この手技では、針を体に刺す(穿刺する)場合に、危険な臓器に針がささらないように、CTで体の中を透視して、針とその周囲の状況を確認しながら穿刺を行います。そのため、放射線科の医師が日常的にCTのX線で被ばくをするという大きな問題があります。そこで、医師が被ばくしないように、ロボットを遠隔操作して針穿刺を行うシステムを開発しています。医師の被ばくがゼロで穿刺を行うロボットという意味でZerobotという名前をつけています。これまでの研究開発により、医師がこのロボットを遠隔操作することで医師の被ばくを防ぎつつも精度よく針をタゲットに対して穿刺できることを実証してきました。2018年には,岡山大学病院で実際の患者さんに対してこのロボットを使うまでに至っています。

研究室データ

医療機器医用材料部門 インタフェースシステム学分野
教授 五福 明夫 
准教授 亀川 哲志