ヘルスケアサイエンス部門医療技術臨床応用学分野
医療活動や疾患の動向はどうなっているか?
本研究では、「日本における医療活動や疾患の動向はどうなっているか?」という問いを追っています。手法は、レセプトデータをはじめとする医療ビッグデータを用いて、疫学的な解析を行うものです。ここまでに明らかにしてきたことは、高齢者で問題になっている多剤処方の動向(J Am Geriatr Soc. 2018)、多剤耐性菌の出現も心配される風邪への抗生剤投与の動向(Fam Pract. 2018)、そして再燃が心配される結核の動向(Epidemiol Infect. 2018)などです。これらは、国外でSDGs推進に関連しても意識が高まる中、国内動向の記述が十分ではありませんでした。本研究を通じて、今まで印象にとどまっていたり、少数施設での検討のみが行われてきたような、国内の医療活動や疾患の動向について、より広範なデータによる記述を進めていきます。これによりSDGsを推進するための政策策定にも今後活用可能な、より正確な情報を提供していきます。
医療活動や疾患の動向はどうなっているか?
研究室データ
ヘルスケアサイエンス部門 医療技術臨床応用学分野
教授 狩野 光伸