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ヘルスケアサイエンス部門看護科学分野

災害後の避難所と避難先の居住地を整え心身の健康二次被害を予防する

災害を経験すること自体が、人やコミュニティに大きな影響を与えます。近年の気候変動や都市化の影響を受け、日本を始め多くの国が自然災害を経験しています。この研究ではせっかく助かった命が、避難所や避難先の居住地の環境のために健康被害を受けてしまうことを防ぐために、避難所や避難先の居住地の環境の整備の在り方を明らかにすることに取り組んでいます。学校のような施設の避難所では、仕切りのない空間で床に寝たり、3食菓子パンやお弁当を長期間に渡って食べる等の生活が心身の健康に影響を及ぼしていることが分かってきました。また、支援者が災害支援の国際基準を知らず、避難所の設置や運営を担っていることが分かってきました。災害支援の国際基準を日本という超高齢社会・自然災害の多発する社会でも使いやすいものにする研究を行っています。また、研修や実動訓練を通して、当事者のレジリエンスを引き出しながら、災害の影響を受けた人びとの支援ができる人材の育成に取り組んでいます。

研究室データ

ヘルスケアサイエンス部門 看護科学分野
教授 原田 奈穂子